【第41回】リースバックとは?自宅を売っても住み続けられる仕組みと福山市での活用方法

 

 

 

リースバックとは


「リースバック」とは、自宅を不動産会社や投資家に売却したあとも、そのまま賃貸契約を結び、同じ家に住み続けられる仕組みです。
不動産の所有権は買主に移りますが、売主は賃借人として家賃を支払うことで居住を継続できます。
近年は高齢者や住宅ローン返済が厳しい世帯、事業資金を必要とする自営業者など、さまざまな層が利用しており、「売却」と「住み続け」が両立する資金調達方法として注目されています。

 

リースバックのメリット


引っ越し不要で生活を維持できる

家族や近隣との関係を保ち、子どもの学区変更や生活環境の変化を避けられます。

まとまった資金を短期間で確保できる

住宅ローンの返済や事業資金、医療・介護費用など、使途は自由です。
福山市では相続税納税のためにリースバックを活用する事例もあります。

売却後も再購入のチャンスがある

契約条件によっては将来的に再取得できる「買い戻し特約」を設定できる場合があります。

 

リースバックのデメリット・注意点


家賃が相場より高めになる傾向
売却額や物件価値に応じて賃料が決まり、通常の賃貸相場より高くなることもあります。

契約期間や更新条件の制限

長期的に住めるとは限らず、契約期間終了後の住み替え準備が必要な場合もあります。

再購入時の価格リスク

不動産価格が上昇すると買い戻し額も高くなるため、契約時の条件確認は必須です。

福山市での活用事例

福山市内では、以下のようなケースでリースバックが利用されています。

高齢のご夫婦が住宅ローン完済資金を確保するために売却し、そのまま住み続ける

自営業者が事業拡大の運転資金を捻出するためにリースバックを活用

相続した実家を売却し、固定資産税負担を減らしつつ同居を継続

福山市の不動産市場は比較的安定しており、住宅需要も堅調なため、リースバックの契約条件を有利に進めやすい傾向があります。

 

リースバックを成功させるポイント


複数の業者から条件を比較
買取価格・家賃・契約期間・買い戻し条件を総合的に判断します。

契約書の細部まで確認
賃貸条件や原状回復義務、契約更新の可否などを事前に明確化します。

将来の住まい計画を立てる
契約期間終了後の住み替えや買い戻しの資金計画を準備しておくと安心です。

 

 

まとめ


リースバックは、「自宅を売却して資金を得たいが、生活環境は変えたくない」という方にとって有効な選択肢です。
福山市でも利用実績が増えており、特に高齢者や事業主の資金ニーズに応える形で注目されています。
ただし、メリットだけでなくデメリットや契約上のリスクも理解し、信頼できる不動産会社と相談しながら進めることが成功のカギとなります。