【第46回】旗竿地(敷地延長)の特徴とメリット・デメリット(福山市編)

 

 

旗竿地とは


旗竿地とは、道路から細長い通路状の部分を通って奥に広がる形状の土地のことです。
見た目が旗と竿のように見えることからこう呼ばれ、法的には接道義務を満たしているため建築は可能です。

 

メリット


価格が安い:整形地よりも2〜3割安く購入できるケースが多い

プライバシー確保:道路から建物が見えにくく、静かな住環境が得られる

土地活用の幅:住宅だけでなく、アトリエや倉庫などにも適している

 

デメリット


駐車や搬入が不便:通路部分が狭いと大型車両の進入が困難

日当たりや風通しが劣る場合がある:周囲の建物に囲まれやすい

売却時に買い手が限られる:人気は整形地に劣るため流通性が低い

 

福山市での事例


駅徒歩圏の旗竿地を新築住宅用地として購入、周辺相場より300万円安く取得

旗竿地を活用した2世帯住宅の建築でプライバシーと生活導線を確保

路地幅が狭く車種制限があるため、賃貸募集に影響が出たケース

 

注意点と対策


通路幅員の確認:車が通れる幅(2.7m以上)が確保されているか

隣地との境界確定:通路部分の境界トラブルを防ぐため測量必須

建築計画の事前検討:日照や風通しを考慮した設計を依頼

 

まとめ


旗竿地は価格面で魅力がある一方、生活の利便性や将来の売却時に影響する条件があります。
福山市で購入を検討する場合は、現地確認と用途に合わせた設計を行い、資産価値を維持できる活用を目指しましょう。