【第50回】境界未確定地の売買リスクと解決方法（福山市編）

 

 

境界未確定地とは


境界未確定地とは、隣地との境界線が法的に確定していない土地のことです。
土地売買では境界が明確であることが重要で、未確定のまま取引すると後々のトラブルにつながります。

 

境界未確定の原因


昔からの慣習で口頭確認のみ

測量記録が古く、現況と一致しない

隣地所有者との関係が悪く、立ち会いができない

 

メリット（買主側）


価格が安い：売主がリスクを考慮して値下げする場合がある

交渉の余地：境界確定を条件に契約できる

 

デメリット


将来的な境界紛争：隣地と土地利用や建築で揉める可能性

融資や売却が困難：金融機関は境界未確定地を嫌う傾向

確定作業に時間と費用がかかる：測量・立会・登記で数十万円単位の費用負担

 

福山市での事例


境界未確定地を購入後、隣地所有者が境界線を主張し紛争化

測量の結果、想定より土地面積が小さくなったケース

売主が事前に境界確定を行い、取引がスムーズに成立

 

対応策


事前に測量依頼：土地家屋調査士に依頼して現況と登記を照合

契約条件に明記：境界確定後に引き渡す旨を契約書に盛り込む

費用負担の明確化：売主・買主のどちらが負担するか事前合意

 

まとめ


境界未確定地は安く手に入る可能性がありますが、将来のトラブルリスクが大きい取引です。
福山市で検討する場合は、測量と境界確定を前提に、安全な不動産取引を心がけましょう。